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香川真司は何故、ベンチに追いやられたのか?トゥヘル監督の思惑は?

投稿日:2016年3月12日 更新日:

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ボルシア・ドルトムントに所属する香川真司。

日本代表では10番を背負い、実力では本田圭佑と並んで日本サッカー界では屈指の選手だと思います。

そんな香川真司ですが、好調のドルトムントでは不動のレギュラーだと思っていたのですが、最近、レギュラーという位置づけではなく、控え選手として扱われている感があります。

ドルトムントはクロップからトゥヘルに監督が変更し、前半を見る限りは、香川真司は重宝されていた印象を持っていたのですが、急に手のひらを返す様に試合に起用しなくなりました。

しかも、ベンチ外という扱いまで香川真司は受けており、トゥヘルはあまり香川真司を重宝していない様にも思えます。

何故、急にトゥヘルは香川真司をベンチにする扱いをし始めたのでしょうか?

トゥヘルはとにかく『失点率』を低くする事を優先し始めた為、香川真司は干されてしまった?

現在、ブンデスリーグではバイエルン・ミュンヘンが首位ですが、ドルトムントにも首位を奪還する可能性がある2位につけています。

ドルトムントは順位こそ2位ですが、前半戦は圧倒的な攻撃力で連勝を重ねました。

25試合で平均得点率は2.36。毎試合、2点以上は獲得している事になります。反面、失点も非常に多い事も目立っていました。

失点は25試合で25点。平均すると毎試合、必ず1点は取られている計算結果になります。

失点率は高いけれども、その分、攻撃力で押し切っており、何より魅力的なサッカーを展開していたので、今年のドルトムントは面白いとサッカーファンには受けていたんです。

香川真司は好調ドルトムントのインサイドハーフとして、欠かせない存在であり、前半戦のドルトムントMVPと言ってよい程の活躍をみせていました。

ところが、そんなドルトムントの攻撃サッカーが、どうもトゥヘル監督は気に入らなかったようです。

トゥヘル監督は前半戦の戦術を捨て、守備的な戦術を用いる様になっていきました。

大きく戦術をシフトしたきっかけは、おそらく、バイエルン・ミュンヘンとの直接対決で5-1と大敗した事が要因だと思われます。

バイエルン・ミュンヘンを率いるジョゼップ・グアルディオラは、ポゼッションサッカーでサッカー界の潮流を変えた第一人者です。

そんな彼が率いるバイエルン・ミュンヘンが、今シーズンから、ポゼッションだけでなく、縦に速く展開するロングカウンターを採用する様になっていました。

最終ラインから最前線へのロングフィードで、少人数で効率よく、得点を獲得する戦術です。

この戦術のキモは、少人数で得点を獲得する事で、その分、守備に人数が割くことが可能となり失点リスクを下げる事が出来るのです。

トゥヘル監督率いるドルトムントは、バイエルン・ミュンヘンが繰り出すロングカウンターにいいように翻弄され、大量失点を許してしまいました。

元々、グアルディオラを敬愛しているトゥヘルは、バイエルン・ミュンヘンが展開する『少人数で攻め、大人数で守るロングカウンターに衝撃を受けたのではないでしょうか

以降、ドルトムントは魅力的な攻撃サッカーを捨て、守備的に試合を展開するサッカーにシフトを切り替えていきます。

その新たな戦術に対して、もっとも恩恵を受ける事になったのが、センターバックのマッツ・フンメルスです。

そして、もっとも不要とされてしまったのが、インサイドハーフの香川真司です。

香川真司が調子を落としたのではなく、トゥヘルの構想から外れているだけ。

ドルトムントが展開していたサッカーは、中盤を逆三角形に保ち、前かがりに攻撃を狙う布陣でした。

ところが、トゥヘル監督は中盤を三角形に保ち、中盤の底に2人の選手を据える布陣に切り替えました。

香川真司は、インサイドハーフではなく、従来のポジションであるトップ下にトゥヘルは起用したんです。

しかも、トゥヘル監督は香川真司に対し、トップ下というよりも、セカンドストライカーとして常に得点を狙う事を要求したと思われます。

守備を重視する為に中盤の選手をあまり攻撃に参加させず、前線の選手だけで、出来る限り得点をする様に狙う意図があったのでしょう。

その為に、攻撃は中盤を省略させて、一気に前線に送るロングボールを多用する様になっていきます。

マンチェスターユナイテッド移籍前の香川真司ならば、難なくその役割をこなせたと思いますが、プレースタイルが著しく変わった香川真司には荷が重かった様ですね。

しかも、トゥヘル監督は香川真司に対して、中盤のビルドアップには参加する為に、低い位置に下りてくる事を止め、前線に残り得点を狙う様に指示をしていたのです。

香川真司はインサイドハーフとして、中盤から試合をコントロールして好調を保っていたので、このトゥヘル監督の指示には困惑したでしょう。

香川真司はトゥヘル監督の指示を守らず、前半戦と同様に中盤の位置からビルドアップに参加するプレーを続けたので、トゥヘル監督は香川真司に対し、不満を感じたのでしょう。

結局、香川真司は徐々にスターティングメンバーで起用される機会が減り、ベンチに追いやられる機会が増えていきました。

しかも、2度目のバイエルン・ミュンヘンとの首位攻防戦には『ベンチ外』という扱いを受けました。

香川真司は完全に、トゥヘル監督の重要な戦力と見做されていないという事が明確になってきています。

調子はそんなに悪くはないと思うのですが、香川真司は今シーズン終了までベンチを温める機会が増えていくと思います。

それは、トゥヘル監督が目指すサッカーには、あまり重要ではないと考えられているからです。

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